毎週火曜日12:30、英国からの新着アンティーク公開。

[その26] 小さいお母さん、コマリ。

新しいシリーズ、第6弾は白猫のコマリ。まだ紹介できてないドリプレの猫たち。古くからいるのに、まったくなついてくれない子もいるのですね。いま、ドリプレにいる子や事情があって引き取られた子、一定期間だけいて、いなくなってしまった子。いずれにしても、そのほとんどが、ガーデンに捨てられてしまった子たちです。もうこのような行為はほんとうにやめてほしいです。どんなに小さくても、かけがえのない命です。

<2022.12.16>

2021年、梅雨の季節に入ろうとしてた6月の頃でした。
またしても駐車場に捨てられたと思われる2匹の猫を見つけました。
白い大きな猫と、マリーちゃんに似た小さなシャムっぽい猫。
2匹は寄り添うようにして、駐車場の片隅で誰かからもらえるご飯を食べて生きていたようです。
スタッフからの見慣れない猫がいるという情報を聞きつけて、僕が様子を見に行くと、2匹とも怯えているようで、なかなか近くに寄ってきません。
ご飯をそっと置いて立ち去ると、あたりをうかがいながらあらわれて、一生懸命食べています。

この年は、本当に捨てられた猫たちがたくさんいて、心底、疲れ果てていました。
そんなこともあって、またか、という思いと、この哀れな猫たちをなんとかしなければ、という気持ちが入り組んでいました。
でもね、2匹、寄り添って、懸命に生きようといている姿を見るとね、これはもういてもたってもいられないですね。
朝に晩にご飯をあげていたら、だんだん近くに寄ってくるようになったので、ある日、2匹を捕獲して病院に連れて行きました。
(このあたりのいきさつはモリスと一緒ですね)

その後、ガーデンパトロール隊の猫たちがそうであったように、馬小屋(事務所兼住居)の2階の、猫の保健室で2週間療養したあと、ガーデンパトロール隊の入隊審査を受けなければいけません。
これがけっこう厳しいのです。隊長のマリーのおメガネに叶うことはもちろん、親衛隊のオルとチョビの試験もパスしなければいけません。

ところが、なんと、あの厳しいガーデンパトロール隊の入隊審査に、二人ともなんなくパスしてしまったのです。
今年の春、ガーデンに現れたリムちゃんなんて、半年たってもまだ入隊許可もらえないのにね。
これはどうしたことか。後でわかったことだけど、どうやらマリーちゃんそっくりのコマリちゃんが、うまく立ち回って、自分たちをパトロール隊に入れてもらえるよう、マリー隊長に取り入ったようです。
ああ見えて、厳しい環境を生き抜いてきたたくましさが身についているんだね。
それもあるけど、これも後でわかったことだけど、コマリちゃんはモリスのお母さんなのです。
小さいけれど、自分たちの身を守る母親の生きていく力強さが、マリー隊長をはじめ、オルやチョビまで、自分の側に引き寄せてしまったようです。

コマリちゃんは、あまり鳴きません。
スリスリしてくることもありません。
甘えベタというより、甘えることを排除しているようにも見えます。
この二人がどういう経過でドリプレに来たのかはわかりませんが、きっと過酷な環境を生き延びてきたのだと思います。
しかも母親として、子供を守らなければいけないという強い使命を持っていたせいか、どこか人を寄せ付けない雰囲気を漂わせているのです。
でもね、それもね、もしかしたら、僕にだけかもしれません(T-T)

これだもん。
いつの間に、お客様のお膝の上に乗る猫になったんだろう。
少なくとも、僕が知るコマリちゃんは、絶対に膝乗り猫さんにはならないだろうと思っていたのに。
どうやら、この頃は、コマリちゃんもだいぶ、性格が変わってきたようです。

いつの頃からか、コマリちゃんとモリスは、玄関猫、と呼ばれるようになりました。
毎日、毎日、お客様が来るのを玄関で待っていて、いらっしゃませ、という挨拶までできるようになりました。

お客様からも、コマモリ、と呼ばれて、仲良し親子ぶりを発揮しています。
コマちゃん、よーく見てみると、けっこう可愛いいんです。
特に手袋をしているような前足。

クリームパン、って言うんですか。
特にコマちゃんの前足は、食べてしまいたいくらい可愛いのね。
コマリとモリスは、1匹でいることはまずありません。
いつも一緒にいるので、コマモリ、なんですね。
これほど、仲のいい親子はドリプレでもあまりないかな。
オルちゃんとレアちゃんがガーデンに現れたときも本当に仲がよくて、いつも一緒にいて、特にオルがレアちゃんのことが心配でたまらなくて、ついつい他の猫たちに突っかかっていったのが、昨日のことのように思い出されます。
(レアちゃんは2019年の10月に虹の橋に旅立ちました)
それ以来ですね。

コマリちゃんはちょっと愛想がないですが(僕にだけ・・・)、いまではガーデンパトロール隊の仲間からも、ドリプレに訪れるお客様からも、とっても可愛がられています。
なんといっても、僕が好きなのは、手、なんですよね。

モリスと一緒にドリプレに捨てられて、里親さんにもご縁がなかった、コマリ。
いつもいつもモリスと一緒にいることが、いちばんの幸せのようです。
こんな仲のいい親子、人間だってなかなかいないと思います。

大食いのモリスを引き連れての、野良猫生活はほんとうにたいへんだったと思います。
コマリ、もう安心していいんだよ。食べるものも心配もないからね。
モリスが食べ終わるのを見てから、自分が食べ始めることもしなくてもいいんだよ。
ドリプレがコマリとモリスのおうちなんだから。


過去の猫たちのお話はこちら
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※ここで強いお願いです。
毎年、毎年、ガーデンに猫を捨てていく人が後を絶ちません。山に捨てられた猫たちの大半は助かりません。うちのガーデンで幸せに暮らせるというのは幻想です。それはごくごく一部の運のいい猫たちだけです。このブログに登場することもなく、野生動物やカラスに襲われて、虹の橋に旅だった子たちもたくさんいます。かろうじて保護できた子は少数なのです。
私たちもいつの間にか年をとりました。最後まで面倒をみたいのでこのお願いをしています。

絶対に猫を捨てるのはやめてほしい。
それは動物愛護法に反する犯罪です。

苦慮した末、ガーデンのまわりには防犯カメラと防犯センサーを設置しました。万一、見つけた場合は証拠として警察にお渡しします。
※どうしても育てることができない猫がいた場合は、今は必ず地元に「保護猫団体」さんがあります。そちらにご相談ください。

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