<2019.7.12>
先日、ドリプレのお客様から、
クロエちゃんの話がないまま、
猫ブログ終わっちゃうのですか、
と言われて、はっとしました。
そうですね、クロエちゃんもそうだけど、
ピピとか、ポタとか、ジャックとか、ペペロンとか、
確かにドリプレガーデンで過ごした猫たちは、
他にもたくさんいたのですよね。
そういった猫たちの話もしていこうと思いました。
なんといっても忘れてならないのは、クロエちゃんです。
何年くらい前のことだったでしょうか。
おそらく4年ほど前のことだったと思います。
うちにやってくる猫たちはだいたいが同じ季節、
そうですね、僕たちがイギリスの旅から戻ってくる頃ですから、
2月中旬の頃でしょうか。
見たことのない猫が必ずガーデンに現れるのです。
(注:おそらく誰かが捨てていった子たちと思われます。
うちのガーデンに猫を捨てるのは絶対にやめていただきたいです)
クロエちゃんも、そうでした。
冬の寒い朝、ガーデン作業をしていると、
あれ、黒猫だけど、コジジではないな。
クロエちゃんをはじめてみた時の感想です。
コジジよりちっちゃくて、なんだか品があります。
そして、いきなり人懐っこいのです。
目が大きくて、可愛い顔立ちの黒猫の女の子でした。
まだ少女のようです。
僕はさっそくクロエと名づけました。
そうです、海外ドラマ「24」の天才プログラマーの女性ですね。
クロエちゃんはたちまち、お客様から大人気、
そして、その性格の良さからスタッフからもたいそう可愛がられました。
たびたび、せつさんのお義母さんの部屋に遊びに行っていたようです。
お義母さんも、とてもクロエちゃんのことを気に入って、
いつもそばにおいていました。
おだやかで、上品で、だけど愛嬌のある、
どこか、人をほっとさせてくれる猫でした。
せつさんのお義母さんが亡くなった時には、
部屋から棺を出す時、外のテラスでスタッフの間に入って、
静かに座ってじっとその様子を見ていました。
なんだかお義母さんとお話でもしているのかと思ったほどです。
そんなクロエちゃんなのですが、
僕たちがイギリスに買い付けに行っていた2017年の冬。
いつものように帰国して、
特にせつさんは猫たちに会うのをとても楽しみにしていました。
他の猫たちは全員、せつさんを待っていてくれて、
盛大に歓迎の挨拶をしてくれたのですが、
なぜかクロエちゃんだけがいません。
何日もガーデン中を探し回りましたが、
ついに現れることはありませんでした。
クロエちゃんのことが大好きで、
僕たちが留守の間、猫たちの面倒を見てくれていた
カフェスタッフのヨウコさんは、僕たちがイギリスに行っている間、
クロエちゃんがいなくなったことにずいぶんと心を痛めていたそうです。
でも、あれほど、みんなから愛される猫ちゃんで、
性格もよくて、愛嬌もある子だから、
今頃はきっとどこかで幸せにくらしているに違いありません。
でもね、ハーマイオニーみたいに、
2年ぶりで突然戻ってくる、なんてことはないのかなあ。
過去の猫たちのお話はこちらから
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※ここで強い強いお願いです。
毎年、毎年、ガーデンに猫を捨てていく人が後を絶ちません。山に捨てられた猫たちの大半は助かりません。うちのガーデンで幸せに暮らせるというのは幻想です。それはごくごく一部の運のいい猫たちだけです。このブログに登場することもなく、野生動物やカラスに襲われて、虹の橋に旅だった子たちもたくさんいます。かろうじて保護できた子は、病院に連れて行ったり、手術や健康診断、里親さん探しなど、とてもとてもたいへんです。
絶対に猫を捨てるのはやめてほしい。
それは動物愛護法に反する犯罪です。
苦慮した末、ガーデンのまわりには10の防犯カメラと12の防犯センサーを設置しました。万一、見つけた場合は証拠として警察にお渡しします。
※どうしても育てることができない猫がいた場合は、今は必ず地元に「保護猫団体」さんがあります。そちらにご相談ください。
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