毎週火曜日12:30、英国からの新着アンティーク公開。

[その22] ちょい悪オヤジ、チョビ。

新しいシリーズ、第2弾はチョビ。まだ紹介できてないドリプレの猫たち。そんな新人さんたちを紹介していきますね。いま、ドリプレにいる子や事情があって引き取られた子、一定期間だけいて、いなくなってしまった子。いずれにしても、そのほとんどが、ガーデンに捨てられてしまった子たちです。もうこのような行為はほんとうにやめてほしいです。どんなに小さくても、かけがえのない命です。

<2022.7.15>

2020年の2月、ちょび髭を生やしたハチワレの男の子が現れました。
どこからやってきたのか、わかりません。
捨てられてしまったのか、それとも野良で山をさまよっていたのか、素性がまったくわかりませんでした。
見た目はそれほど汚れているでもなく、かといって捨てられた猫特有の、おどおどした感じもありません。
妙に堂々としているところが不思議でした。

※一番最初に出会ったとき、2階の窓から撮りました。
※怖じ気づくでもなく、妙に堂々としていました。

2020年の2月は、まだコロナが大騒ぎになる前で、僕たちがイギリスの買い付けから帰ってきたばかりの頃です。
イギリスから帰国すると、いつも見たことのない猫がガーデンにいるのです(T-T)
鼻の下にちょび髭を はやしていたので、「チョビ」と呼んでいました。

いつもなら、その時のガーデンに咲いている花の名前をつけるのですが、この季節はスノーフレークとか、クリスマスローズとか、イングリッシュブルーベルとか、どれもピンとこなくて、いつの間にか、チョビが正式な名前になってしまいました。

※オルちゃんとにらみ合うチョビ

さっそく、オルちゃんが新しい猫にするように、チョビを威嚇していました。
でもね、チョビはそんなことあまり気にする様子がありません。
取っ組み合いの喧嘩にも発展しませんでした。
チョビはどうも、人たらしのところがあって、取り入るのがうまいんですね。
きっとオルちゃんも、チョビにうまく取り入れられたんだと思います。猫たらし♪

※初対面のニャジラとチョビ、後ろで様子を見ているリリーちゃん

ちょうどその頃、あの荒野の暴れん坊のニャジラが、尻尾を切断するかと言われるほどの大怪我をして、馬小屋の2階の保健室に療養に来ていたのです。
尻尾の傷も癒えて、ガーデンに出たところでチョビと遭遇したようです。
ニャジラも病み上がりで弱っていたのでしょうか、大事にならず、事なきを得ました。

※なぜかパンサスをいじめるチョビ

他の猫たちに取り入るのがうまいチョビでしたが、なぜかパンサスには敵対心を見せて、ことあるごとに突っかかっていくのです。
同じハチワレなのに、何が気に入らなかったのでしょうか。
この年の春、NHKの「もふもふモフモフ」の撮影があって、チョビとパンサスの関係も放映されていましたねえ。

そんないじめられていたパンサスも今は優しい里親さんのところで、わがまま放題の幸せ猫ちゃんになっています♪

※ちょびのお気に入りのキッチンガーデン

チョビのお気に入りの場所は。キッチンガーデン。
どうもアヒルの村長さんが好きらしく、気がつくといつも一緒に寝ています。

※なんだか目が怖いチョビ

アヒルの村長さんもそうですが、キッチンガーデンの黒うさぎもお気に入りみたいです。

※何か考えているようで、何も考えていない

髭もそうですが、立派な胸毛もあって、やっぱりちょい悪オヤジと言われても納得なのです。

※人たらしのチョビの得意のポーズ

猫たらしで、人たらしのチョビは、外見に似合わず、甘えるの上手なんですね。
お客様にスリスリしては、ゴロンゴロンと横になって、のどをゴロゴロならして、抱っこをおねだりします。
そして、抱っこされるのが特に好きで、ゴロゴロ気持ちよさそうに目を細めたりします。
たいがいの人は、これでイチコロにやられてしまいます。
おそらく猫にも同じようにうまく立ち回っているんでしょうね

※いつになく真剣なまなざし

そんなチョビですが、ときどき、真顔になると、フレディ・マーキュリー、と言われたりしています。

※アユちゃんにつれられて馬小屋の2階に毎朝やってきます

今では、毎朝5時頃、アユちゃんの家来になって、馬小屋の2階の僕たちの寝室の窓にやってきては、「ごはんごはん」と大声で泣き叫んでいます。

※納屋の猫ベッドで

まあ、パンサスとはいろいろあったけど、今では他の猫たちともうまくやっていて、お客様からも可愛がれていて、なんともよかったじゃないですか、チョビ。


過去の猫たちのお話はこちら
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※ここで強い強いお願いです。
毎年、毎年、ガーデンに猫を捨てていく人が後を絶ちません。山に捨てられた猫たちの大半は助かりません。うちのガーデンで幸せに暮らせるというのは幻想です。それはごくごく一部の運のいい猫たちだけです。このブログに登場することもなく、野生動物やカラスに襲われて、虹の橋に旅だった子たちもたくさんいます。かろうじて保護できた子は、病院に連れて行ったり、手術や健康診断、里親さん探しなど、とてもとてもたいへんです。

絶対に猫を捨てるのはやめてほしい。
それは動物愛護法に反する犯罪です。

苦慮した末、ガーデンのまわりには10の防犯カメラと12の防犯センサーを設置しました。万一、見つけた場合は証拠として警察にお渡しします。
※どうしても育てることができない猫がいた場合は、今は必ず地元に「保護猫団体」さんがあります。そちらにご相談ください。

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