毎週火曜日12:30、英国からの新着アンティーク公開。

[その18]その無邪気さが切ない、レアちゃん。

<2019.6.28>

昨年のバラの季節、ドリプレガーデンの第2駐車場に
置いてきぼりにされてしまった猫たちがいます。

まだほんの子猫だったレアちゃん。
そして、お父さんのオルちゃん。

レアちゃんはおそらくまだ3ヶ月くらいだったと思います。

まだ生きていく怖さを知らないのか、
天真爛漫な無邪気さがかえってせつなかったものです。

※薪置場でかくれんぼするレアちゃん

最初のうちはレアちゃんが活発に駐車場や
ガーデンを走り回っていたので、
子猫が1匹、置いて行かれたのだと思いました。

だけど、じーっと見ていると、
ときおり黒い大きな猫(スタッフは始めタヌキとか言っていました)が
ささっと横切ったり、草むらの陰に隠れたり・・・
それがオルちゃんだったのです。

※二人はいつも仲良しでした

はじめはなんとか捕まえて里親に出そうと思っていました。

ところが、レアちゃんを見たとたん、
ころっと気が変わりました。

あまりにも可愛くって、
僕の猫ごころに火がついてしまったのです。
(それにしても、こんなかわいい子を置いていくなんて・・・)

※お転婆で天真爛漫でどんな猫からも好かれるレアちゃん

その後、たくさんのお客様からレアちゃんを
里子にもらいたいという申し出があったのですが、
やっぱりどうしても手放すことができなくて・・・

なんというか、猫として可愛いのはもちろんなのですが、
そのやんちゃぶりというか、お転婆ぶりがまたいいのですね♪

※花盛りのガーデンで遊ぶレアちゃんは本当に天使のようでした

木登りが得意で、ジャンプが大好き。

走り回ったり、飛び跳ねたり、それはもう大騒ぎ。

そして、そのあとで、ころんと寝てしまう。

なんとも、その天真爛漫さで、見ているだけで、
日頃のストレスがすーっと取れてしまうのです。

※ちょっと大きくなったレアちゃんとパパのオルちゃん

レアちゃんは、お父さんのオルチャンのことが大好き。

いつも一緒にいます。

レアちゃんの写真を探していても、
一人の写真は少なくて必ずオルチャンといっしょの写真ばかりなのです。

※あまりにも一生懸命働くので、すぐ疲れちゃうのね。

いったいどういう経緯で、
この山の中のガーデンに来たのかわかりませんが
僕たちが発見するまでにおそらく10日間くらいあったと思います。

早朝の山の方にはたくさんのカラスが獲物を探して徘徊しています。
ここはカラスが多くて、子猫を突っついたりしていじめるのです。

おそらくオルちゃんが必死になって、
レアちゃんを守っていたのだろうなと思います。



レアちゃんはドリプレの他の猫たちと
たちまち仲良くなってしまいました。

子猫だったということもあるかもしれませんが、
やっぱりレアちゃんが本来持っている人なつっこさが
他の猫たちの警戒心をほぐすのだと思います。



オルレアの季節にこのガーデンに
やってきたからオルチャン、レアちゃん。

もうまる一年たちましたねえ。

今ではすっかりお客様の人気者。
ドリプレになくてはならない猫になりました。

過去の猫たちのお話はこちらから


注:このブログを書いてから3ヶ月後、房総半島が巨大台風に襲われた直後、レアちゃんは突然、虹の橋に旅立ってしまいました。そのお話しはまた、改めて投稿しようと思います。

<punkumaさんの写真館:レアちゃん>

 

 

 

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※ここで強い強いお願いです。
毎年、毎年、ガーデンに猫を捨てていく人が後を絶ちません。山に捨てられた猫たちの大半は助かりません。うちのガーデンで幸せに暮らせるというのは幻想です。それはごくごく一部の運のいい猫たちだけです。このブログに登場することもなく、野生動物やカラスに襲われて、虹の橋に旅だった子たちもたくさんいます。かろうじて保護できた子は、病院に連れて行ったり、手術や健康診断、里親さん探しなど、とてもとてもたいへんです。

絶対に猫を捨てるのはやめてほしい。
それは動物愛護法に反する犯罪です。

苦慮した末、ガーデンのまわりには10の防犯カメラと12の防犯センサーを設置しました。万一、見つけた場合は証拠として警察に引き渡します。

※どうしても育てることができない猫がいた場合は、今は必ず地元に「保護猫団体」さんがあります。そちらにご相談ください。

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