注:今では毎年、1月から2月にかけてイギリスに買い付けに行っていましたが(コロナ禍で2年間行けていませんが)、当時は会社に勤めていたので、買い付けに行く日程が決まっていなくて、真夏に行ったり、秋に行ったり、様々でした。
<2006.8.15>
「ぐーぐーぐー」
あれ、イギリスにくると必ず僕より早く起きて、
大騒ぎしているせつさんがまだ熟睡しています。
僕も歳をとったらしく、
最近、どうも朝早く目が覚めてしまいます。
昨日は、飛行場でえらい目にあったので、
朝起きられるかなあと心配していたのですが、
すっかり6時ころに目が覚めてしまいました。
日本時間の午後2時ですからねえ。
寝起きの悪いせつさんを起こして、
せつさんがどうしても持っていくと主張した、
どんべえとコーヒーで朝食です。
うまいんだな、これが。
今日は、まずリバプールのフェアにいくことになっています。
地図を見ながらひたすら南下。
ビートルズもこの道を走ったのかなあ、
なんて感傷にひたりながら、
古い教会のような建物をめざします。
意外と小さいではないですか。
大丈夫かなあ、なんて思いながら、中に入ると・・・・、
こ、これは・・・・・。
いきなり、アンティークジュエリーの山が僕たちを歓迎してくれました。
せつさんの目がいきなり、
クリックリックリックリックリックリッ・・・。
もうたいへんです。
決して大きなフェアではないのですが、
ジュエリーが充実していて、
ストールの3分の1くらいはジュエリー関係です。
入り口から入ったいちばんのお店で、
せつさんはいきなり2時間も費やしてしまいました。
まだ、一軒めですよ。このペースだと、回りきれないぞ。う~ん。
そうこうしているうちに、お昼ということになり、
受付の女性が近くにおいしい中華があるよ、
と親切に地図まで書いてくれました。
ここが、おいしいのなんの、
結果的に今回の食事で一番になりました。
リバプールに行く人にぜひ、教えてあげたいです。
そうそう、リバプールといえば、
僕たちが行ったつぎの週に
全英オープンゴルフを開催していたんですね。
タイガー・ウッズもあの中華料理店にいったかなあ、なんて思いつつ、
来年は買い付けと全英オープン観戦をセットにしよっと!と、心の中で決めました。
お昼が終わって、少しは落ち着いてフェアをみまわす余裕ができました。
小さい会場だなあとばかり、思っていたら、
2階でもフェアをやっているではないですか。
あわててそちらにいくと、
なんとスージークーパーがどっさり、それにパラゴンもどっさり。
これは全部、かいしめたいね!とせつさんと話していたら
お店の人がすでに帰り支度をはじめているではありませんか。
まだ2時ですよ。
一応、このフェアは4時までやっていることになっているのに。
ったく・・、なんて思っていたら、はたと気がつきました。
そうだ、今日はワールドカップのイングランド戦ではありませんか。
そうか、そうか、と納得しつつ、
あわててせつさんのあとをついて、走り回りました。
せつさんもすっかりジュエリーを買いまくって満足したのか、
早く帰ってサッカー見ようとゆずりません。
土曜日で、夕方で、サッカーか。
これは、あっちこっちのパブではえらい騒ぎだろうな。
ああ、くわばらくわばら、ということでひっそりと目立たないように、
日本人である僕たちは、ニンジャ走りでホテルに向かったのでした。
つづく。
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