注:今では毎年、1月から2月にかけてイギリスに買い付けに行っていましたが(コロナ禍で3年間行けていません)、当時は会社に勤めていたので買い付けに行く日程が決まっていなくて、真夏に行ったり、秋に行ったり、様々でした。
<2006.11.20>
※悪夢シリーズは今回の「幸福」で終わりです。
「はあ~っ!」と、大きくためいきをついた僕たちですが、このままで終わるせつさんではありません。
幽体離脱状態からわれに戻ったせつさんは、もうあたりをきょろきょろしています。
さすが、関西人は、立ち直りが早いですね。(^^)
「向こうにガーデン入り口があるよ!」と、うれしそうに僕を誘います。
古いレンガをくぐるとそこは、ベジタブルガーデンでした。
ポタージェとも言うみたいですが、僕にはよくわかりません。
見るとせつさんが、ひとつづつ丹念に野菜の種類を調べています。
おそらく300年くらいはたっているのでしょうね。
温室やゲート、塀などに、歴史を感じます。
せつさんはもうすっかり元気になって、ずんずん先を進みます。
ベジタブルガーデンの奥に、シークレットガーデンめいた、小さなローズガーデンがあります。
ウィリアムシェークスピアが真っ赤に咲き誇っています。
ここまでくると、もうせつさんは満面の笑顔です。
こんなかんじ→(*^○^*)
さらに奥を行くと樹の直径が3mくらいもあると思われる深い森が続いています。
もうなにもかもスケールが違います。
夏休みだというのに、人はあまりいません。
静かな森の中を寄り添って歩く人生を積み重ねた夫婦。
・・・なあんちゃって。ははは。
ごほん。ま、それはそれとして。
森の終わりには、なんと、日本庭園があるのですよ。
なんとなくちょっぴり変なんですけどね。
藁葺きの東屋があるのですが、どうみてもベトナム風だったりして・・・。
2時間くらいは歩いたでしょうか。
買い付けにくると、こんな時間を持てたことはありません。
いつもフェアからフェアを渡り歩いて、ホテルではパッキングの日々。
テイクアウトの食事に、ダンボールの山みたいな・・・。
そういえば、せつさんとこうしてデートするのも、ひさしぶりだなあ、と思ったのでした。
アンティークフェア会場を間違えたおかげですっかり幸福な時間ができました。
神様に感謝しなくちゃね、とせつさんを見ると・・・・、いません(T-T)
向かいのガーデンセンターのショップで、買い物かごにたくさんの種をあれやこれや入れては、店員さんに激しく質問しています。
やれやれ。
つづく。
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