毎週火曜日12:30、英国からの新着アンティーク公開。

新たな決意:夫-1

<2007.7.31>
注:今では毎年、1月から2月にかけてイギリスに買い付けに行っていましたが(コロナ禍で2年間行けていませんが)、当時は会社に勤めていたので、買い付けに行く日程が決まっていなくて、真夏に行ったり、秋に行ったり、様々でした。

「またしても、イギリスね。うふふ。」

せつさんの目が去年よりまして、
クリックリッしています。

うれしくて仕方ないんですね。どうやら。

成田に行くまでも、成田についてからも、
そして今、飛行機に乗ってからも、
となりで、うふうふしています。

僕はといえば、ほんとのこというと、
飛行機がとっても苦手なんです。

どうも閉じ込められている感覚がなんかこう、
たまらないんですね。

そんなこと我知らず、
せつさんは目をクリックリッさせながら、
ひとりで、うふうふしながら
「猫村さん」のマンガを読んでいます。

11時間たってやっと、
ロンドンのヒースロー空港に着きました。

ここからが問題です。

国内線に乗り換えて、
マンチェスターまで行かなくてはなりません。

ヒースロー空港はまるで迷路です。

よく日本人が乗換えを間違えて、
飛行場の外に出てしまったり、
乗り継ぎできなかったりと、
いろんなトラブルにことかきません。

バスに乗って、なんとか、
マンチェスター行きのロビーまでついたのですが、
いっこうに飛行機が来る気配がありません。

おかしいなと思って、
(この時点ですでに3時間は待っていました)
係りの人に尋ねると、
ものすごい早口でなにか言っています。

キャンセルという単語だけやっと聞き取れました。

キャンセルってなんだ。

胸騒ぎ。

せつさんはまだうふうふしています。

係員が指差す方向を見ると、
発券カウンターがあるじゃありませんか。

とにかくそこに行って、
マンチェスターにいきたいのですが・・・

とたずねると、

チケットを見せろというではありませんか、

チケットを渡すと、いきなり破いたんですよ!!

びっくり!!

なにすんだこのやろー(アントニオ猪木)という気持ちで、
担当の人の顔を見ると、
594といって、また違うカウンターを指差します。

なんだなんだなんだ、何が起こっているんだ、
とせつさんといっしょに思わず空港の中でニンジャ走り。

そのカウンターに行くと、
若いお兄さんがコンピュータをたたいています。
で、新しいチケットをくれました。


便名を見ると、マンチェスター行きの次の便です。
ここで、さすがにあまり頭の回転が早くない私たち夫婦も
なんとなく事態がわかりました。

僕たちが予約していた便は、乗客が少なかったので、
その飛行機は飛ばず次の便にまわしたのです。

やれやれ、また待つこと3時間、
結局6時間ほど待たされて、
やっとの思いでマンチェスターに着きました。

なんだか先が思いやられるなあ、
と思ったのはきっと僕だけです。

つづく。

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