毎週火曜日12:30、英国からの新着アンティーク公開。

職住接近:せつ-4

注:今では毎年、1月から2月にかけてイギリスに買い付けに行っていましたが(コロナ禍で2年間行けていません)、当時は会社に勤めていたので、買い付けに行く日程が決まっていなくて、真夏に行ったり、秋に行ったり、様々でした。

<2006.9.12>

さあ、また朝です! 
イギリスに来てからの朝の習慣は「窓から外を盗み見」です。

お部屋には小さな窓が1つ・・。
それもなぜか20センチくらいしか開きません。

たった一つのその窓が、通路と駐車場にくっついています。
外を通る人と目が合ってしまうと、ニッコリしないといけないのです。
(日本では知らない人と目が合うと、ふっと目をそらしますが、 
こちらではしっかり受け止めて、お互いにニッコリ!なのですね。)

今朝もパジャマ姿なので、目線をしっかり受け止めてしまわないように、
カーテンにコソコソ隠れながら、お天気を確認(わびしい・・。)

あれっ!? 今朝はなんだかいつもよりたくさんの人が・・。

見ていると、大きな荷物を抱えた人たちがどんどんホテルの中に・・。
いつもはお客さまがとっても少ない田舎のホテルで、
し~んとしているのですが、今朝はざわざわ・・。

さっそく着替えて「調査」に。
フロントのところでうろうろしていると、
女性マネージャーのドンナさんがなにか一生懸命話しかけてくれます。

ちょっぴり興奮しているのか、早口でよくわかりません・・。
よく聞いてみると、「今日はラッキーよ。早く行ってみて!」とのこと。
肝心の「何が?」のところが、いまひとつはっきりせず・・。

なんだか分からないけれど、大勢の人たちの後をついてホテルの奥に・・。
ついて行くと、ホテルの奥の大広間のようなところに沢山の人たちがいます。

ぐるりと台をつくったり、色々な商品たちをきれいに並べています。
並べ終わって、のんびり朝ごはんを食べている女性も・・。

なんと今日はこの村の「アンティーク・フェア」だったのです!
それも私たちの泊まらせていただいている、このホテルで!

これって理想的な「職住接近」では・・・(*^^*)/

さっそく夫に報告に走りました。


真っ赤な顔で奥から出てきた私に、
ドンナさんはウインク!してくれました。

毎日毎日、朝早く出かけては夕方どっさり荷物を抱えて
戻ってくる私たち夫婦を見ていてくれたのでしょう。
(サンキュー!ミズ・ドンナ!(T-T)

その朝は、本当にラッキーでした。
村の人たちは、お家の大切にしてきた
ご自慢のアンティークたちを信じられないくらい良心的なお値段で、
売ってくれました。

一つ一つ丁寧に、説明もしてくださいました。
なんだか初めて肩の荷がちょっぴり下りたような、幸せな朝でした。

と、夫を探すと・・会場のすみのほうでまた、
おじいさんにつかまっています。

またしても、おじいさんは機関銃トークです。

夫は、両手に大きなアンティークを持たされて、
ニコニコしながら、じりっじりっと後ずさっています。

デジャブ・・・・(T-T)

つづく。
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