注:今では毎年、1月から2月にかけてイギリスに買い付けに行っていましたが(コロナ禍で2年間行けていません)、当時は会社に勤めていたので、買い付けに行く日程が決まっていなくて、真夏に行ったり、秋に行ったり、様々でした。
<2006.9.12>
さあ、また朝です!
イギリスに来てからの朝の習慣は「窓から外を盗み見」です。
お部屋には小さな窓が1つ・・。
それもなぜか20センチくらいしか開きません。
たった一つのその窓が、通路と駐車場にくっついています。
外を通る人と目が合ってしまうと、ニッコリしないといけないのです。
(日本では知らない人と目が合うと、ふっと目をそらしますが、
こちらではしっかり受け止めて、お互いにニッコリ!なのですね。)
今朝もパジャマ姿なので、目線をしっかり受け止めてしまわないように、
カーテンにコソコソ隠れながら、お天気を確認(わびしい・・。)
あれっ!? 今朝はなんだかいつもよりたくさんの人が・・。
見ていると、大きな荷物を抱えた人たちがどんどんホテルの中に・・。
いつもはお客さまがとっても少ない田舎のホテルで、
し~んとしているのですが、今朝はざわざわ・・。
さっそく着替えて「調査」に。
フロントのところでうろうろしていると、
女性マネージャーのドンナさんがなにか一生懸命話しかけてくれます。
ちょっぴり興奮しているのか、早口でよくわかりません・・。
よく聞いてみると、「今日はラッキーよ。早く行ってみて!」とのこと。
肝心の「何が?」のところが、いまひとつはっきりせず・・。
なんだか分からないけれど、大勢の人たちの後をついてホテルの奥に・・。
ついて行くと、ホテルの奥の大広間のようなところに沢山の人たちがいます。
ぐるりと台をつくったり、色々な商品たちをきれいに並べています。
並べ終わって、のんびり朝ごはんを食べている女性も・・。
なんと今日はこの村の「アンティーク・フェア」だったのです!
それも私たちの泊まらせていただいている、このホテルで!
これって理想的な「職住接近」では・・・(*^^*)/
さっそく夫に報告に走りました。
真っ赤な顔で奥から出てきた私に、
ドンナさんはウインク!してくれました。
毎日毎日、朝早く出かけては夕方どっさり荷物を抱えて
戻ってくる私たち夫婦を見ていてくれたのでしょう。
(サンキュー!ミズ・ドンナ!(T-T)
その朝は、本当にラッキーでした。
村の人たちは、お家の大切にしてきた
ご自慢のアンティークたちを信じられないくらい良心的なお値段で、
売ってくれました。
一つ一つ丁寧に、説明もしてくださいました。
なんだか初めて肩の荷がちょっぴり下りたような、幸せな朝でした。
と、夫を探すと・・会場のすみのほうでまた、
おじいさんにつかまっています。
またしても、おじいさんは機関銃トークです。
夫は、両手に大きなアンティークを持たされて、
ニコニコしながら、じりっじりっと後ずさっています。
デジャブ・・・・(T-T)
つづく。
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