毎週火曜日12:30、英国からの新着アンティーク公開。

パーゴラ:夫-13

<2008.2.17>  

トレビの泉」ができたばかりだというのに、
せつさんはまた庭を見て、ずーっと何かを考えています。(T-T)

こういうときのせつさんは、おっかないです。

きっと頭の中では、いろんなイメージが
ぐるぐるとまわっているのです。

トレビの泉から流れ落ちる、池ごしにみる庭は、
それなりに絵になってきていると思うのですが、
「なにか足りない・・・。」とつぶやいています。

「何か足りない」ということは、
「何かを足す」ということですよね。

ということは誰かが足すわけですよね・・・。

だいたいにおいて、こういうときの僕も寡黙になります。(–)

※広大なガーデンにレンガの柱が

そんな沈黙を破って、せつさんが言いました。

「平面なのよね。庭が!」

僕の頭の中は「?????」です。

僕は心の中で、「庭って、平面でしょー!」と強く反論しました。

「もっと立体的にしなくてはいけないの。」
とせつさんは言いながら、
部屋の中にいってごそごそと何か探しています。

しばらくして「あった、あった。」といいながら、
写真を持ってきました。

イギリスのタットンパークに行ったときの写真でした。

その写真には、見事なパーゴラが写っています。

Tatton Parkの素晴らしい藤棚!
足元にも及びませんが参考にさせていただき・・(TT)/

僕の心の中に、暗雲が立ち込めてきました・・。(T-T)
もう、この先、せつさんが何を言うか、
僕でなくてもおわかりですよね。

※作業の途中でひっくり返ったユンボ

案の定、せつさんは事もなげに、
「これがこの庭にあったら、ステキだと思わないー?」

といわれても、そりゃあステキだと思うけどさ・・・。と心の中。

「じゃあ、お願いねー!」と言われても、どうすれば・・・。

ということで、僕も最近は要領がよくなって、
ふもとの松本さんと白石さんに、写真を見せると。

「このレンガの組み方は○○だな、
この木はこういうふうに乗せるのか。」とか、
いきなり専門的な話になっています(作戦成功*^^*)

さて、例によって、せつさんがパーゴラを立てる地面に、
「ここと、ここと、ここ!」というふうに、
四角く絵を描いていきます。

我が家のガーデンづくりは
すっかりこのスタイルになってしまいました(^^)

※ほぼほぼ完成近づきつつあるパーゴラ

しかも、いつも僕が想像するより、はるかに大きいのです!

15mくらいはあるでしょうか。

いったい、材料、どうするの・・、とおもっていたら、
松本さんが、森林組合に勤めている親戚の人に頼んでくれて、
いい感じの丸太を、30本ばかり運んでくれました。
(それも、とってもお安く!)

レンガはいつものとおり、岐阜県にある日本でいちばん安い
アンティークレンガを調達!

お気に入りの森林組合さんの丸太たち。

さてさて、せつさんが地面に描いた場所に穴を掘って、
レンガで柱を立てていきますが、
けっこう深く掘らなければいけません。

我が家のチビッコユンボではどうも力が足りず、
おもわずひっくり返ってしまいました。(T-T)

そんなこんなを繰り返し、
ようやく我が家のバラ園に、パーゴラが完成!!

※レンガと丸太のパーゴラ

いつも思うのですが、せつさんは突拍子もないことを言いますが、
つくってみると、これが本当に昔からそこにあったように、
ぴったりとはまるんですね。(^^)

このパーゴラに何本ものつるバラがからまったら、
ほんとうにきれいでしょうね。

イギリスのタットンパークには、もちろん足元にも及びませんが、
ほんの少しは近づけたかなあ、なんて思いながらパーゴラを見ていたら、

巨大ネコのモイちゃんも僕の足元で、
パーゴラを見あげて「ギャ♪」とうれしそうに鳴き声をあげました。
(モイちゃんは、なぜかニャーと鳴けないんですT-T)

※けっこう立派なパーゴラが完成しました
たしかに・・立体的かも(TT)

———-つづく———-

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