イングリッシュガーデンには、きれいな芝生が必要(せつさん談)。しかも、「一年中緑」の西洋芝とは・・・。それはね、わかっているけれど、荒れた原野を開墾して、さらにその土地を西洋芝生化するって、言うのは簡単だけど、やってみたら、これは本当にたいへん。いまでは、ある程度、芝生化していますが、ここに至るまでは試行錯誤の連続。いま、クリスマスローズガーデンになっている斜面も、元々は芝生化するはずだったのですが、毎年、いちばんいい季節のバラのシーズンに枯れてしまって、みっともないことに(T-T) そんなとき、クリスマスローズの達人、原田浩一さんがこの斜面はクリスマスローズにぴったり!とアドバイスしてくれて、今では立派なクリスマスローズガーデンになっています。結局、一年中緑の西洋芝はあきらめて、こてこての日本芝の野芝に落ち着きました。(2022-8-25)
<2008.4.29>
「バラには絶対、きれいな芝生が必要なのー!」
せつさんのこの一言で、僕の芝生づくりは始まりました(T-T)
いつもそうなのですが、考えてみたら僕が今やっていることで、自分の意思で始めたことってあったのかしら・・・?とつい、女性言葉になってしまいます。
とにかく、バラもまだ植えていない新しい土地に、ふかふかの、それはきれいな芝生をイメージすることはなかなかにたいへんです。
だって、ガーデンにする場所はもちろん、自宅のまわりを含めると芝生にする部分は、1000坪くらいあるので、真っ黒な土をみながら、いったいどうすれば・・、と途方にくれてしまいました。
でもそんなことは言ってられません!
とにかくユンボに乗ることです。
ユンボを運転していれば、そのうちイメージもわくだろうと、まず家に入る手間のロングウォークを、一面芝生にすることにしました。
ユンボで土を掘りこしてから、小石や不純物を取り除いて、そこに堆肥やら砂やらを混ぜ合わせて、平らにレーキでならします。
でもこの土地はうれしいことに、まったく石がありません。
しかも、長い長い間ずーっと手付かずの森でしたので、枯葉が堆肥化して、とってもすばらしい腐葉土状態になっていて、すべての場所で、ふかふかの黒土なのですー!(^^)
しかもせつさんと、泣きながら(ちょっぴり大げさ!)半年かけて抜根をしたおかげで、
あのいまいましい篠竹もいなくなりました。
ユンボで耕した後は、トンボで平らにして種を撒きます。
と、ひとことで書いてしまいましたが、トンボで平らにするのは、並大抵のことではありませんでした。(T-T)
もともと文科系の僕ですから、体力には自信がありません。
おかげで開墾以来、日増しにやせていく自分がいました。
すっかり筋肉質になって、少しは男らしくなったかな・・・なんちゃって(古い!)
僕が芝生のことで悩んでいるときに、
ふもとの土建屋さんの前田さんが、ふらっとあらわれました。
のちのちこの前田さんこそ、芝生の命の恩人となるわけですが・・・。
「何、してるのー?」と興味津々の前田さんに、「奥様に命令されて、芝生をつくっているんです!」と答えました。
「ふ~ん、芝生ねえ・・。」と言って、この土地をひとしきり眺めてから「グリーンキーパーを、紹介しようかー?」と一言。
そういえば、ここいら辺はゴルフ場だらけだもんねえ・・。
よく聞くと、前田さんはゴルフ場の仕事もしているらしく芝生にとっても大切な目土を、おろしているとのことでした。
そんなことがあったある日のこと、芝生の造成中に、台風がやってきましたー!!
芝生の種まきは、秋なんですね。
だからもろに、台風と重なってしまうことがよくあるのです(T-T)
たまたまその日、僕たちは仕事で家にいなくて芝生は大丈夫だろうか・・とずいぶん心配しました。
翌日、家に帰ってまっさきに芝生を見てみると、見たこともないくらい巨大なブルーシートで、カバーがしてあったのです!
「いったい誰が・・・?」と、お義母さんに聞いたら、「夜遅く前田さんがやってきて、大雨の中シートかけていってくれたんだよ。」とのことでした。
なんて、いい人なんでしょうか・・(T-T)
前田さんにお礼を言ったら、彼にとっては当たり前のことで、「じぶんも、心配でしようがなかったんだよねー!」と明るく言います。
前田さんに仕事として依頼していたわけでもないのに、ほんとうに無償の行為で、こんな人もいるんだなあ・・と、「ここに引っ越してきて本当に良かったねー!」とせつさんと手を取り合って喜んだものでした。(^^)
今、ここの芝生が美しくきれいだなあ・・と思えるのは、前田さんのおかげだと感謝しています。
でもね、せつさん、西洋芝をきれいに保つのは本当にたいへんなんですよー!!(T-T)
———-つづく———-
過去のお話はこちらから
↓↓↓クリックで応援してね↓↓↓