毎週火曜日12:30、英国からの新着アンティーク公開。

「・・沈黙」・・夫 6

<2006.5.23>


「レッツゴー!アンティークフェア」

夕べ、酔っぱらい運転の車に当て逃げされて、
しょんぼりしていたせつさんは、

もうすっかり回復しています。

暗い雨の降る中、

ひとり元気なせつさんをのせて、
クリスローの町へと向かいました。

それにしても、イギリスのカントリーサイドって
いいですよね。時期はずれとはいえ、
さすがイギリスです。あたり一面、
朝陽に照らされた田園風景の中をひたすら、
アンティークフェアの会場に向けて

ひた走ります。

※あー!ポテトの形が・・違います。さすがじゃがいもの国・・大きい!

途中、お腹がすいたねということになり、
マクドナルドによったりして、
地図のとおりにいったのですが、

ないですよ、会場がないじゃありませんか。

せつさんは、ワニ目になって、僕を見ています。

こんな感じ ( ー ー )。

でもよくみると、たくさんの人が

僕たちが車を止めた逆の方向に歩いています。
ガードマンらしい人に聞くと、よかったあ、

アンティークフェアの会場がありました。
泥だらけの駐車場に車を止めて、

雨の中をやっとの思いで会場に入りました。

が、・・・・・・ここは。

※ここは羊や牛のオークション会場なのでした。

たくさんの人がひしめいています。
雨なんか関係ないもんね、

といった感じでみんなそれは楽しそうです。
ストールも200は超えていると思いますが、

何かが違うぞ。という動物的な勘が、
僕の体の動きをセーブしています。

ゆっくりと一歩ずつ

会場の中へと入っていきます。

「ええっ!お肉屋さん?」
せつさんは、大きな口をあけて、
目をクリックリッさせて

肉屋さんをじーっと見ています。
こんな感じ (*〇*)。

「ねえっ」長い沈黙のあと、
ふたりは同時に話しかけていました。

何かの異変にせつさんも気がついたようです。

この違和感はなんだろう。

僕は大きな間違いを
犯してしまったのでしょうか。

つづく。

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