毎週火曜日12:30、英国からの新着アンティーク公開。

馬小屋作戦(3):夫-19

僕たちが馬小屋と呼んでいる、北の森の奥に鎮座する大きなログハウス。ある日、せつさんの独り言から始まったその馬小屋プロジェクトは、なかなかにたいへんでした。アメリカのバーンハウスメーカーから取り寄せたキット(とは名ばかりのただの材料)を、地元の棟梁や手伝ってくれた人たちと悪戦苦闘しながら、なんとか建てることができました。そのいきさつです。今回はその3回目です。(2024.1.21)

<2008.8.16>

「馬小屋のキット」をアメリカから輸入して、じぶんの手で建てる。


言葉にすると、一行で済んでしまいますが、実行するとなると・・・、これはなかなかにドキドキの物語なのでした。


というわけで、庭を見守るモイちゃんから始めてみました。
(可愛いので、つい・・・*^^*)

アメリカの「Barn Pros」という馬小屋メーカー(アメリカにこんな会社もあるのですねぇ~。)と、なんどかやりとりをして、最終これでいいい!というところまでこぎつけました。

しかし・・・、それから待っても待っても、何の連絡もありません。
おかしいなぁ~と思い、その担当者に何度メールを出しても、音沙汰がありません・・。


しかたなく、時差の関係があるので、夜中から朝方にかけて電話をしました。
正しく言うと、込み入った話になるので、僕たちの英会話の先生に頼み込んで、電話をしてもらったのです(^^)


そうしたらなんと、担当者が急に病気になったというではありませんかー!


それにしても引き継ぎくらいするんじゃないの?と僕は、疑心暗鬼の固まりに。
この時点ですでに、3ヶ月は過ぎていました・・・。

せつさんに話しをすると、「そんなの関係ねえ!」と裸で踊っています。
(すみません・・。冗談です! せつさんに怒られました。T-T)
※当時流行っていた芸人がいましたね

英語の先生のお話によると、「電話に出てくれた方は、信用できそうな人よ。」ということでしたので、その人にまた1からすべての説明をする羽目に・・・(T-T)


ところが、またしても、問題がー!!

ホームページに表記されていた金額と見積もりが、倍くらい違うのですー!
(せつさんがいろいろと、間取りを勝手に変更したせいだと思います。大きな声ではいえませんが・・。)


しかも! 日本まで送るのに、これまたひっくり返るくらいの金額が必要とのことです。
でももう、しかたないので、すべての条件を飲んで契約を交わしました。


契約書を見ると、なぜか「大阪の港」に入ることになっています!
僕は一言も大阪という単語を使ったこともなく、100回くらい「東京」を連発していたにもかかわらず、なぜか大阪でした。(T-T)


(なぜ・・・?)


この時点で、5ヶ月が過ぎていました~!

すったもんだがあったあげく、40フィートのコンテナ(いちばん大きい、長い長~いコンテナですね)が3本、ついに!日本の東京の港に入ってきたのは、7月でした。
(本当は、5月中旬の予定のはず・・T-T)


でも、届いてよかった~!という気持ちで、胸がいっぱいに・・。
でもまさか、こんなに大きな荷物とは。
実際に見てみると、仰天しました~!!

でもこれからが、またたいへん!

僕たちが住む房総半島の山の中には、「大きなコンテナを運ぶトラックは、入れません!」と
大手の運送会社さんすべてに、きっぱりと断られました。
(山奥なので、道が狭いのですね。今頃気が付くなんて>自分)


さんざん運んでくれる会社を探し回って、7月の中旬のある日、5台もの大型トラックに分散して、やっと馬小屋キットたちが届きました。
(ふもとのコンビニの店長さんに、広い駐車場を分散作業に貸していただきました♪)


このときの、劇的なトラックの写真を撮っておくのを忘れた僕は、せつさんからずーっと、いまだにいじめられています。(T-T)


たくさんの大きな荷物が届いたときは、本当に涙が出そうになりました。


すでに、7ヶ月が経っていました・・・。

でもまだまだ、これからが本当の涙の日々になるのでした。
(しくしく・・・T-T)


———-つづく———-

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