毎週火曜日12:30、英国からの新着アンティーク公開。

【その20:番外編】さすらいのケンカ番長、ジャック・バウアー。

<2019.8.2>

猫ブログ「人生は猫である:番外編」
(当時のブログのタイトルですね)の2回目は、
ほんの3か月だけ、ドリプレガーデンで暮らしていた黒猫。

この猫を見て、とても可愛いというのは、
おそらくせつさんだけだと思います。

そのせつさんが名づけ親なのですが、
その名も、ジャック・バウアー。

息もつかせぬ急展開で、数々の話題をさらった海外ドラマ「24」の主人公。
キーファー・サザーランド演じる、熱い男、
ジャック・バウアーの、せつさんは大ファンなのです。

※真っ黒で、もすごくでっかい(TーT)

どうですか、この存在感。
この黒猫を可愛いというのは、絶対にせつさんだけだと思います。

当時のカフェスタッフのあきよさんは、
馬小屋のテラスでジャックと遭遇したらしく、
深刻な顔で「可愛くない・・」とぼそっとつぶやいていました。

他の猫たちと同じように、僕たちがイギリスに行っている間に、
ドリプレガーデンにやってきたらしく、帰国したと思ったら、
なんだかでっかい黒猫がいるなぁ~と思っていました。

人間や他の猫たちと出会っても、
まったく動じないというか、微動だもしないのです。

ずずずーんと、大きな体でそこにいるのですね。

もちろん、ニャーとかもいいません。
声を発しないのです。
ただただ、黙ってそこにいるという、不思議な猫でした。

※同じ黒猫でも、前回のクロエちゃんとはえらい違い!

目が三白眼で、笑うセールスマンの喪黒福造そっくりなのです。
不気味といえば、これ以上不気味な猫は見たことありません。

とにかく、つかまえて、病院に連れて行きました。
そうしたら、先生が言うに、
この猫は根っからの野良猫で、それも相当に強いらしいです。

健康診断とワクチンとのみ取りと、ひととおりのことはやりました。
それにしても、どうです、この面構え。

全然、可愛くないです。

ここまで、可愛くない猫も珍しいと思います。
(でも、せつさんは今日も久しぶりに写真をみて、かわいい~♪とはしゃいでいますT-T)

他の猫たちと仲がいいとか悪いとか、そういうことではないのですね。
シャーと言われたり、ちょっかいを出されても、まったく意に介してない。

わが道を行くといった感じで、
馬小屋のテラスをねぐらにして、しばらくドリプレで暮らしていました。

そして、ある日、こつ然と姿を消しました。
誰かとケンカしたとか、そういうことでもないのです。
ここに居づらいといったことでもなさそうです。

おそらく、ジャックはもともとさすらいの黒猫、だったのだと思います。
ケンカをしないのは、自分が強いことを知っているので、
めったなことでは手をださないのですね。

なんだか、高倉健さんみたいでもあります。

たった、3か月しかいませんでしたが、
強烈な印象を残して去っていきました。

さすらいのケンカ番長、ジャック・バウアー。

それにしても、世の中にはいろんな猫がいるものですね♪

過去の猫たちのお話はこちら
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※ここで強い強いお願いです。
毎年、毎年、ガーデンに猫を捨てていく人が後を絶ちません。山に捨てられた猫たちの大半は助かりません。うちのガーデンで幸せに暮らせるというのは幻想です。それはごくごく一部の運のいい猫たちだけです。このブログに登場することもなく、野生動物やカラスに襲われて、虹の橋に旅だった子たちもたくさんいます。かろうじて保護できた子は、病院に連れて行ったり、手術や健康診断、里親さん探しなど、とてもとてもたいへんです。

絶対に猫を捨てるのはやめてほしい。
それは動物愛護法に反する犯罪です。

苦慮した末、ガーデンのまわりには10の防犯カメラと12の防犯センサーを設置しました。万一、見つけた場合は証拠として警察にお渡しします。
※どうしても育てることができない猫がいた場合は、今は必ず地元に「保護猫団体」さんがあります。そちらにご相談ください。

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