<2006.6.19>
スターウォーズのダースベイダーがあらわれるときの音楽とともに、
そう、Mr.Kの登場です。
来週どうしているのか、と聞かれたので、
ストーク・オン・トレントに行くといったら、
それは奇遇だ、私はそこに住んでいる、ぜひ奥様と食事に誘いたい。
ともちろん、英語で言われたので、
OK、それはすばらしい、ぜひ喜んで、
などと安請け合いしてしまったことが始まりでした。
で、途中の一週間をすべて飛ばして、その日の話です。
前日に、Mr.Kから携帯に電話が入り、
明日はどうかね、と確認の電話が入りました。
この頃から、どうも僕たちに興味を持ちすぎているなあ、と感じていました、
せつさんは、私には関係ないもんね、といったふうでそっけないです。
で、当日、マンチェスターからストーク・オン・トレントへ、
そうそうこの街は、みなさんすでにご存知の方も多いでしょうが、
世界で最も有名な陶器の町です。
ウェッジウッドやロイヤルドルトンの本社が、
美しい森の中で歴史に育まれて
ひっそりとたたずんでいるすばらしいところです。
そのウェッジウッドのビジターセンターの受付に
午後1時という約束をしたのですが、
とにかくストーク・オン・トレントの町に入ったとたん、大渋滞。
しかも悪いことに携帯のバッテリー切れで、連絡も取れず。
結局ついたのは、午後3時。
もちろん、Mr,Kはいません。
そりゃそうだろうな。
と思いつつ、ビジターセンターの中にいたら、
受付の女性が怖い顔で、
「あなたが来たらここに電話するようにといわれたのよ、この忙しいのに」
とかなり冷たい口調で僕にメモを渡しました。
それからしばらくして、Mr.Kから受付に電話があったらしく、
僕に電話に出ろといいます。
電話口で必死で謝る僕。とにかく、
時間がないので今回はキャンセルしてね、
と訴えているのに、言葉が通じないのか、
MrKもしつこくじゃあ今夜はどう、明日はどう、ホテルまで行くよ、
とかとか・・・・・・んもう、しつこーいの。
なんやかや30分くらいつかまってしまいました。
しかもウエッジウッドの本社の受付で借りた電話ですよ。
受付の怖い女性が「ジーザス」なんて顔をして、
あからさまに嫌な顔を僕に向けます。
そのあと、ファクトリーセンターにいくつもりでしたので、
やっと電話を切って早く出かけようというとことになりました。
だってMr,Kがいまからそっちに行くって言うから、
もう怖くなって早く逃げちゃおということになったのです。
でかけようとしたら、受付の女性が
「そういえば、さっきの男の人(Mr.K)に、
あなたがたがファクトリーショップに行くことを話しておいたわ」
とか言うではありませんか。
なんで余計なこと言うかなあ、
まいったなあ。わざとかなあ。
そのとき僕の脳裏に浮かんだのは、
映画のダースベイダーでした。
怖い。追いつめられる恐怖。
建物の影からいつあらわれるか、気が気ではありません。
しかし、せつさんは、なーんにも考えていません。
「やだ、これおいしい。」
なんてビジターセンターで買ったポテトなんか食べています。
とにかく、逃げることだけ考えるんだ。
とクルマをひた走らせます。
つづく。
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