毎週火曜日12:30、英国からの新着アンティーク公開。

[緊急寄稿]タマちゃんが、虹の橋に旅立ちました。

<2021.12.17>

※元気だった頃のタマちゃん。プンクマさんの写真より。

先週、12月10日(金)の早朝、
いつものように、猫たちの様子を見に、
馬小屋テラスの猫小屋を確認していたら、
タマちゃんがいちばんのお気に入りだった
猫小屋の中で冷たくなっていました。

8日の水曜日に特別おいしいご飯を
タマちゃんにあげたのが最後になりました。

弱ってはいたけど、モソモソとひと皿をすべて食べていました。

そのとき一緒にいたのが、娘のハーマイオニーでした。
翌日の9日は一日中タマちゃんの姿を見ることがなかったので、
心配していたところでした。

※娘のハーマイオニーと

タマちゃんは15年以上、
ドリプレの森に住んでいた最長老の猫ちゃんでした。

1ヶ月ほど前まではけっこう元気で、
馬小屋の2階の屋根で娘のハーマイオニーと日向ぼっこをするのが大好きでした。

※タマちゃんと娘のハーマイオニーはいつも一緒

それが、今月に入ってから急に弱々しくなって、
体もすっかり痩せて毛もボサボサになっていたので、
12月4日(土)に市川動物病院に連れて行って診てもらいました。

※ガーデンパトロール隊のリリーちゃんとは仲良しでした。

その後、少し元気になって、珍しくカフェの店内に入ってきたり、
呼びかけたら、「ニャー」と返事をしたり、体を触らせてくれたり、
野生が強くて15年間抱っこをしたこともなく、
声を聞いたこともなかったので、とにかくびっくりしたものでした。

今思うと、最後の挨拶に来ていたのかもしれませんね。

※タマちゃんの写真を撮るのはとても難しいのです。

タマちゃんは、ドリプレガーデンの初代猫チロが連れてきた、奥さんなのです。
チロのお話しはこちらからご覧いただけます

ドリプレガーデンの猫たちで唯一子供を産んだ猫なのです。
息子のコチロと娘のハーマイオニー、
そしてもう一匹男の子がいました。
コチロのお話しはこちらからご覧いただけます

※お父さんのチロ、息子のコチロ

チロとコチロはすぐにこの環境になれて、
人にもまったく臆することなく接することができたのですが、
タマちゃんと娘のハーマイオニーはとにかく、
野生が強いというか、まったく人には心を開きませんでした。

※仲睦まじいタマちゃんとハーマイオニー

そんな二人なのですが、一時期、
ハーマイオニーが家出をしたことがありました。

どこかに行ってしまったのか、
その間、タマちゃんは一人でずっと馬小屋のまわりで暮らしていました。

※三毛猫のハーマイオニーはタマちゃんだけに心を開いていました

ハーマイオニーがいなくなって一年過ぎた頃でしょうか。
僕がガーデン作業をしていたら、偶然、
シークレットガーデンの裏の方で
大きなウサギをくわえているハーマイオニーを目撃したことがあります。

たくましく生きているのだなあと、つくづく思いました。

※プンクマさんのハーマイオニー

その後はまたまったく姿を見ることがなかったのですが、
驚いたことに2年後、ハーマイオニーが戻ってきたのです。

またすぐにいなくなってしまうかと思っていたら、
今度はタマちゃんと仲良く暮らし始めたのです。

なんだか、タマちゃんもとてもうれしそうでした。

※こんな仲の良い親子は珍しいですね。

そして、先週、タマちゃんが虹の橋に旅立つまで、
ずっとハーマイオニーはタマちゃんをそばで支えていたのだと思います。

よく二人で寄り添って馬小屋の屋根にいる姿を目撃したものです。

最後の2週間は体も小さくなって、歩く姿も弱々しく、
でも可愛いおばあにゃんでした。

最後の最後に心を開いてくれたので、
スタッフのみんなもとても喜んでいました。

※馬小屋のテラスでタマちゃんとハーマイオニーは暮らしていました。

毎年、いろんな猫が虹の橋に旅立っていきます。

せつさんがいつものように、
バラの花を棺の中に入れてくれました。


たくさんのバラに囲まれて、
タマちゃんもなんだか微笑んでいるように見えました。

※タマちゃん、向こうでも幸せにね。

みんながそうであるように、
タマちゃんも本当にいい猫ちゃんでした。

愛すべき、おばあにゃん。

今頃は、虹の橋のたもとで、
夫のチロと息子のコチロと再会しているでしょうね。

やっと家族が揃って、幸せに違いありません。

※歴代の猫たちのお墓。タマちゃんはチロとコチロの隣に埋葬しました。

ガーデンの青空を見上げたら、
タマちゃんの元気に走る姿が浮かんで来ました。

合掌

PS
ハーマイオニーのことが心配ですが、
あの娘は僕たちが思っているより強い子です。
一人になってもたくましく生きていくと思います。
タマちゃんも空からしっかりと見守っているはずです

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※ここでお願いです。
毎年、毎年、ガーデンに猫を捨てていく人が後を絶ちません。
山に捨てられた猫たちの大半は助かりません。
うちのガーデンで幸せに暮らせるというのは幻想です。
それはごくごく一部の運のいい猫たちだけです。
このブログに登場することもなく、野生動物やカラスにやられて、
虹の橋に旅だった子たちもたくさんいます。
かろうじて保護できた子は、病院に連れて行ったり、
手術や健康診断、里親さん探しなど、とてもとてもたいへんです。

絶対に猫を捨てるのはやめてほしい。
それは動物愛護法に反する犯罪です。

苦慮した末、ガーデンのまわりには10の防犯カメラと
12の防犯センサーを設置しています。
万一、見つけた場合は証拠として警察に引き渡します。
※どうしても育てることができない猫がいた場合は、今は必ず地元に
「保護猫団体」さんがあります。そちらにご相談ください。

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