<2006.6.14>
連日の過酷な買い付けの日々はどんどん過ぎていきます。
そういえば以前、どなたかのホームページで
買い付けの様子を書いていらっしゃいました。
その方もご夫婦でイギリスへアンティークの買い付けに。
ロンドンを中心に買い付けされているようでした。
シティの中心にある5つ星のホテルに宿泊されていました。
(ホテルのお写真付き&すばらしいお部屋の調度品たち・・)
午前中は近所をご夫婦でお散歩・・・。
午後から買い付けです。
もちろんアフタヌーンティーも楽しんで・・・。
それを見てしまった私は、
「これ!これ~!」と叫んでしまいました。
なんて、すてきな買い付けでしょう・・・うっとり。
イギリスの買い付けはこうでなくっちゃ・・むふふ・・・。
(むふふ・・?)
優雅です! 5つ星です! アフタヌーンティーですっ!
きっとこんなふうに夫は計画してくれるに違いない・・と、
くわしいスケジュールを聞かないまま、イギリスへ。
はっと気が付くと、ショッピングカートを片手に
ニンジャ走りの日々・・。
早朝に起きてすぐ、買い付け現場へ直行。
お昼ごはんも食べられず・・。
夕方遅くにホテルに戻ったら、
毎日お部屋でもくもくと深夜まで、
その日のアンティークたちを
山のように厳重なラッピング作業・・。
あれっ? 私のアフタヌーンティーは・・・?
お散歩は・・・? 5つ星は・・・?
これでは昔見た映画の「野麦峠」では・・・。
女工哀史・・・。(女工・・・?)
そんな日々でついに、女工も立ち上がりました。
スローガンは「ホテルで優雅な朝食をこの口にっ!」ですっ。
それを食べない限りテコでも動かないことをアピール。
(テコ・・・。)
そして、ついに労組の勝利!
立ち上がって良かった・・。
初めてのイングリッシュ・ブレックファーストです。
どきどきしながら、がらんとした早朝のレストランに。
注文する声も、1オクターブ上がります。
つつがなく優雅にお食事・・。
そろそろお腹がいっぱい・・と思っていたら、
電話帳がお皿に乗って。
電話帳・・?とよく見ると、
電話帳そっくりの巨大なハムではありませんか。
なぜこんなに大きいの・・・。
もしかしてこれは、ハムに見える電話帳では・・・?
残すと2度とこんな朝食はできなくなる予感が・・・。
心の中は葛藤でぐるぐるです。
こうなったら、死ぬ気で食べるしかない・・・。
(そ、そこまで・・・TT)
もう2度と食べられなくても、
これ以上 は食べられない・・!
と、思って「私は断固、残します!」
と宣言しようと夫をみると・・・、
私の倍も大きい塊のハムがお皿に残って・・・。
そしておもむろに「せつさんは、よく食べますねぇ。
感心しますねぇ。」と言うではないですか。
攻撃は最大の防御・・・・・。
つづく。
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