<2006.4.10>
「やったー、ホテルに到着したよ!」
明るい夫の声を聞いて、はっとスイッチオンしました。
マンチェスター空港をあの後、何時間もさまよったこと。
(確信-その1:私たちほどマンチェスター空港を歩き尽くした日本人はいないのでは・・)
24時間オープンのハーツさんのカウンターにやっとたどり着いたら、
カウンターにいた人が、ものすごくハンサムでいい人に見えたこと。
空港の屋上のレンタカーの置き場所が、
何社もの共有で車の海のような広大な場所を、
一台一台鍵を差し込みながら探したこと。
(確信-その2:これでは遠目に泥棒では・・?)
パブがあるたびにおそるおそるノックして、
地図を見せながら教えてもらったこと。
その後はあまりにいろいろなことが起こったので、
自動的にスイッチオフしてしまったのでした。
さあ、問題は段ボールです。
自力買い付けの必需品ですね。
2年前、師と仰ぐアンティークディーラーの方に教わりました。
その方は、日本のアンティークショップに「卸し」をされています。
もちろん私たちとは資金力が違うので、
運送会社の方に買い付けたお店を回っていただくピックアップと
商品のパッキングを委託していらっしゃいました。
それは今は、はるかなるあこがれ・・・、
自力パッキングには頑丈ないい段ボールが必要です。
で、次なる大作戦は「ホテルに事前に段ボールを届けてもらう」です。
はたして段ボールは届いているのでしょうか・・。
もう真夜中、見るとカウンターに人影がぽつり。
またここで考えそうになる私・・。
いけない、明るく明るく・・。
こんな時のために、はるばる「玉露」をお土産に持ってきたのでは。
このホテルをベースキャンプにするのだし、
段ボールを預かってくれているはずだし。
ここは良い第一印象が大切なはず。
特にホテルの支配人さんには。
思い切って「日本茶はお好きですか?」といきなり切り出してみる。
しばらくの無言の見つめ合いのあと、
にっこりと受け取ってくれた若々しい青年。
青年・・・?翌朝予感は的中して、
若々しい青年は夜だけのアルバイトだったとわかるのでした。
お土産の、たった1つの玉露が・・・。
段ボールは届いておりました・・。
つづく
—–せつ
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