<2006.4.8>
マンチェスター空港に降り立つ。
さあ、気をとり直してキヨスクを探さねば。キヨスク・・・?
ロードマップを買って、レンタカーを借りて、明るく出発しなければ・・。
やっと薄暗い空港の通路の先に2つのお店のあかりを発見。
1つは小さくて品数も少ない。
お店番をしているのは髪の毛がなぜかぼさぼさの初老の男性・・・。
もちろん笑顔はない。
その隣には、広々としたコンビニのような明るくきれいなお店が。
ガラス越しにの造いてみると地図もかなりありそう・・。
その上、レジには満面の笑みの堂々とした体格のスーツ女性・・。
ふっと気がつくと、暗くて小さなお店の中にいる私・・・。
いけない・・こんな弱気では・・・。
明日からいよいよアンティークの買い付けが始まるというのに・・。
入ってきたきり考え込んでいる私をその男性は心配そうに見つめているのでした。
思いのほか親切な男性は奥の棚からとても古そうな地図を出してきてくれました。
地図が古くていいのか・・・?と胸の中で葛藤しながら3冊も購入。
なのに一番いい笑顔でお礼を言う私。まだ弱気かも・・・。
さ、外に出てレンタカーの「ハーツ」さんに行かなければ。
夫は・・・と、見ると少し先の薄暗い通路の真ん中で1人くるくると回っている。
しばらく柱の影から様子をうかがうことに。
余裕である・・・。
ゆっくりといつまでも回っていた夫がはたと止まったかと思うと、
「わかったよ~!出口はここだ!」ととってもさわやかな笑顔で私を呼ぶのでした。
あのう・・・、あなたの頭上に「EXIT」という大きな看板が下がってるんですけど・・。
新たな不安に胸をふるわせながら、
大きなドアを開けてイギリスの大地へと踏み出したのでした。
—–せつ