孤独な荒くれ者、ニャジラ。
どのような道をたどってこの山の中のドリプレ・ローズガーデンにたどり着いたのか、
それは誰にもわかりません。
ただ、顔の無数の傷を見るにつけ、
その旅路が相当に過酷であったことはひと目でわかりました。
弱い猫は尻に傷をつけ、強い猫は顔に傷をつけると言います。
それは逃げながら襲われるか、相手に完全に向かっていって傷つくか、の違いだそうです。
初めてあった時のニャジラの顔は傷だらけでした。
巨大な体を誇示して歩く姿も他の猫達を威圧するようにどっしりとしていました。
少しでも目が合おうものなら、容赦なく襲いかかる、そんな猫でした。
そんなニャジラに、よくまあ、体の小さいチロが立ち向かったものです。
そんなところにニャジラがチロに心を許した理由があったのかもしれません。
(チロのお話はこちらから)
唯一こころを許したチロが虹の橋に旅立ってから、悲しみをまとってしまったニャジラ。
誰にも心を開かなかったニャジラが、そんなチロのおかげで優しさに目覚めたようです。
でもどうしたことか、最近はしばらくガーデンに居着いているようです
表情もすっかりおだやかになって、他の猫たちとも目立った争いはしていません。
新しい猫たちも増えたので、心配していたのですが、
なんとかニャジラなりにうまくやっていこうしているようです。
もしガーデンでニャジラを見かけたら、声をかけてあげてください。
いまでは凶暴さもすっかり影を潜め、人になついてくる甘えん坊の猫になりました。
コワモテでありながら、寂しがり屋の甘えん坊。ニャジラは女性人気が高いです♪
当時のブログではニャジラはガーデンにいたのですが、
今ではご近所の美人姉妹さんのところに行ったきりで、
たまーに1ヶ月に1回くらい帰ってきます(T−T)
見かけたら、チョーラッキーかもしれません。
次回は、チロの家族のお話です。